一つには感謝。ご両親や祖父母・ご先祖の為に法事を行う時にはその根底に「感謝」の気持ちがあると思います。
また故人に向かって、この通り私たちはこの世でしっかりやっていますから安心して下さい、という意味もあるでしょう。家族・親類が集まって法要に参列することで「世代・命の継承」を確認する機会でもあります。
使い慣れた道具や衣類・人形などを処分するにあたって供養する際には、感謝とともに物に対する「申し訳ない」、或いは何か「勿体ない」という気持ちがあるのではないでしょうか。まだ使えるかもしれない、処分する物ももっと使って欲しいと思っているのではないか。
そのように物にまで心が宿っていると感じてしまう感性は日本人特有なのかも知れません。
また供養をすることで区切りをつけ新たな気持ちで再出発することが出来ます。
私たちの日々の行動や感情は過去の記憶・体験から影響を受けています。過去があって現在があるように、遺伝子などの物質的実体まで含めて人間は記憶の集合体であるといえます。その中でも強い恐怖や喪失感、自分自身の存在が脅かされるような強烈な体験・記憶が現在の生活に支障をきたしている場合が「トラウマ」といわれます。本人にとっては生きるか死ぬかの問題なのですが、最近は嫌な記憶。・つらい体験といったごく軽い意味で使われるようです。
こういった問題を解消・解決の方向へ向けるお手伝いをする「カウンセリング」的役割も又、もう一つの供養であり宗教の持つ側面でもあります。
ご予定の日時・時間が分かりましたら、お寺までご相談下さい。
(土日・祝日などは法事や行事の日程が決まっている事が多いため早めにご相談ください)費用(お布施・お経料)につきましても、お気軽にお問い合わせ願います。